一度、閉じた家計簿
「たまる家計簿」は、2007年に始めたサービスでした。家計簿でつながるSNS——数字を記録するだけでなく、誰かとゆるくつながりながら続けられる場所をつくりたい。そんな思いで生まれました。
開設当時は、mixiをはじめとするSNSの黎明期。テレビの取材を受けたり、ベンチャーキャピタルに呼び出されてお話をさせていただいたり——ありがたいことに、それなりに注目を集めることもできました。
けれど時代が移り変わるなかで、運営は次第に細々としたものになっていきました。そして2022年の暮れ、私はこのサービスを一度閉じました。使ってくださる方はほとんどいなくなり、投稿も荒れてしまい、これ以上きちんと運営を続けることが難しくなっていました。長く使ってくださった方には、本当に申し訳ない気持ちでした。
本当の理由は、「時間」だった
閉鎖のお知らせには書きませんでしたが、一番大きかった理由があります。それは——時間がなかった、ということです。
最新の技術を学び直す。世の中の流行に追いつく。使っているソフトのバージョンアップに対応する。どれも、時間ばかりがかかる作業でした。日々の仕事に追われるなかで、「もっとこうしたい」という思いだけが積もり、手が追いつかない。気づけば、サービスは時代から少しずつ取り残されていきました。
AIが、私に翼をくれた
そんな私に、AIの進化は翼を授けてくれました。
「あんなことがしたいな」「こんなことができたらいいな」——そんな会話をしているだけで、もう最新の技術でシステムを形にしてくれる。かつて何週間も悩んだことが、いまは対話のなかで進んでいきます。
私はずっと、プログラマーのことを「魔法使い」だと思っていました。
何日もかかる不正確な手作業を、数分で終わる正確な作業に変えてしまう。しかも見た目まで美しく整えてしまう。そんなプログラマーという仕事を、私は心から誇りに思っていました。
ところが、このAIはまさに“究極の魔法使い”でした。最強のプログラマーが何人も力を合わせ、しかも24時間、休むことなく働く。時にはミュージシャンとして、時にはデザイナーとして、時には法律の専門家まで連れてきて、あーだこーだと言いながらシステムを形にしていく。
その力に驚愕すると同時に、私は気づきました。——自分にずっと足りなかったもの、「自由にものを作れる時間」が、いま戻ってこようとしている、と。
これからも、AIと一緒に育てていく
そして、このサービスはまだ完成形ではありません。AIの力を借りながら、これから少しずつ育っていく——その途中にあります。
そして、育ての主役は、使ってくださるあなたです。「こんなのがあったらいいな」「こんなことができたら嬉しいな」——その一つひとつが、たまる家計簿をもっと良くしてくれます。いただいた声を、AIと一緒にかたちにしていきます。
あなたの「こんなの欲しいな」を、
どうか、たくさん聞かせてください。
その声が、次の“魔法”のタネになります。
公式コミュニティ「こんなの欲しいな」に届きます
さぁ、再挑戦
だから、もう一度。
「たまる家計簿」は、AIの力を借りて生まれ変わりました。レシートを撮るだけでAIが金額と費目を読み取り、記録の手間は驚くほど小さくなりました。それでも、大切にしたいことは昔と変わりません。ひとりで頑張る家計簿ではなく、誰かとつながりながら、「使ってよかった」と思えるお金の使い方を見つけていける場所。
時間を取り戻した私と、翼をくれたAIと、そしてあなたと一緒に。
さぁ、再挑戦です。